旧菅野家住宅は、伊達藩域内の典型的な農家です。南部藩と境を接する口内町長洞に建てられました。村役人の大胆煎(おおきもいり)を努めた家と伝えられています。桁行(けたゆき)10間、梁間(はりま)6間、平面積70坪余の寄棟(よせむね)造りの直屋(すごや=棟が直線型の民家)です。建物の半分近くが土間(どま)で占められています。
建築の際の記録から、母屋(おもや)は1728(享保13)年、薬医門(やくいもん)は1720(享保5)年の建築であることが判明しています。岩手県内における建築年代の明らかな古民家の中では、最も古いものです。現在、「みちのく民俗村」内に移築復元されています。
・みちのく民俗村(きたぶら)
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