白鳥と口内りんご
鬼は誇り。1300年の時を超えて。市民に根づく鬼文化を堪能!
桃オニケンバイ・青オニケンバイ

あの高嶺 鬼すむ誇り……

北上市の市民憲章の最初にも「鬼」が登場するほど、北上市民にとって「鬼」は身近な存在であり、郷土の誇りでもあります。その象徴となるのが、2022年にユネスコ無形文化遺産に登録された「風流踊(ふりゅうおどり)」にも名を連ねる民俗芸能「鬼剣舞」です。

「鬼剣舞」の起源は1300年以上前までさかのぼり、大宝年間(701~704年)に修験の祖・役の行者小角が天下泰平、五穀豊穣、万民繁栄を願って舞った「念仏踊」が始まりともされ、その踊りが戦の出陣や凱旋の際にも踊られるようになり、世にひろまっていったと言われています。

「鬼剣舞」は正式には「念仏剣舞」のひとつですが、いかめしい表情で相手を威嚇する鬼のような面をつけ、勇壮に舞うことから「鬼剣舞」と呼ばれています。しかし、実はその面に角はありません。なぜなら、踊っているのは「鬼」ではなく、「仏」の化身だからです。

太鼓や笛のリズムに合わせて、力強く大地を踏みしめながら鬼のようないかめしい表情で四方をにらみつけ勇壮に舞う姿は、実は「仏さま」が憤怒の形相で悪霊を退散させ、その先に天下泰平、五穀豊穣、万民繁栄を願って舞っているのでした。

そんな強く優しい「鬼」たちが舞う踊りが愛され、北上市で代々受け継がれ、現在は市内の13の団体がそれぞれの地域で伝統の踊りを継承し、その踊りは子どもたちへ、さらにその輪は全国、そして海外へとひろがっています。

「鬼剣舞」をはじめとした日本の鬼はもちろん、世界の鬼の文化に触れられる鬼をテーマにした博物館「鬼の館」も北上市ならではのユニークな博物館として注目を集めています。

「鬼すむ誇り」北上市で、鬼の文化にぜひ触れてみてください!

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