JR北上線岩沢駅北東、和賀川中流の石羽根ダムの人造湖北岸に位置する高さ50余メートルの断崖で、新生代新第三紀(千数百万年前)に形成されたものです。砂岩や凝灰岩からなる傾斜した地層の露呈している所から、俗に「断層」と称しています。
和賀川の侵食や風化によって削り取られ、露出した地層はきれいな縞模様です。またイワシやクジラの化石骨片が発見され、日本列島の誕生が興味深くうかがえます。また、山ツツジや紅葉が湖に映る頃が最も美しいと言われています。
和賀の松島
国道107号を北上から秋田方面に向かって行くと、石羽根ダムでせき止められた湖があります。北岸には綱取断層があり、南斜面の岩肌には赤松が見えます。
この風景は日本三景の一つ松島の海岸線を連想させるダイナミックな姿であり、「和賀の松島」と呼ばれます。