大乗神楽

岩手県内では、和賀地方と県南地方にほとんどが集中し、その土地独特の大乗神楽を伝えてきました。


(和賀大乗神楽)

山伏神楽と大乗神楽は元々同じ根をもつ芸能のために、演目の内容に多くの共通点がありますが、名称や構成、舞手の装束に大きな違いが見られます。例えば、早池峰神楽の「山神舞」「八幡舞」は、大乗神楽では「魔王」「地讃じほみ」の名称で呼びます。

信仰対象も「天照大神」を最高神とする早池峰神楽に対し、大乗神楽では「大日如来」が最高の仏様として崇拝されます。また、早池峰神楽が神道色の強い「動」の神楽とすれば、大乗神楽は、ゆるやかな所作で仏の教えを伝えようとする「静」の神楽とも言えます。(出典:いわて民俗芸能入門)

 

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