若山 牧水 (1885~1928)宮崎県日向市生まれ
若山牧水は1926(大正15)年11月30日、北海道・東北への揮毫 旅行の際に当地を訪れ、門下であった臥牛の福地房志宅に宿泊しています。牧水はその時のことを「あの時2日間の記憶は小生の一生を通じての最もよき記憶と して小生の心に生きてをることを信じます」と福地への書簡(同年12月25日)に綴っています。歌碑の筆跡は、この時に書き残されたものです。
歌は1910(明治43年)年、信州小諸での作で、翌年刊行の歌集『路上』に収録されました。歯を「しらたま(白玉)の」と形容したのは牧水独自の表現 で、一首を通じて清澄な雰囲気が醸し出され、牧水の多くの酒の歌のなかでも最も広く愛誦されています。
歌碑には若山喜志子の「ひとりゐは朝こそよけれわ か竹の霧ふりこぼす風に吹かれて」が併せて刻まれ、夫婦歌碑となっています。 なお、同じ時に揮毫された書を刻んだ北上駅前の歌碑については、7月26日 発行広報きたかみ第274号に掲載しています。
(場所:臥牛農業担い手センター 1992(平成4)年 更木町臥牛歌碑建設委員会建立)
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