2025.03.24

2025.03.24

2025年度日本現代詩歌文学館常設展「ペットと詩歌」

展示期間

2025年3月11日(火)~2026年3月8日(日)

【開館時間】 9:00~17:00
【休館日】 毎週月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始

場 所

日本現代詩歌文学館 2階展示室
(岩手県北上市本石町2-5-60)

観覧料

無 料

展示内容

  • 「ペット」をテーマとした直筆作品53点
  • 出品者による作品朗読音声
  • 物故作家作品の展示パネル
  • インスタレーション「航りゆく命のための釣寝台」

展示テーマ

 古来、人間とともに暮らし。密接な関係を築いてきた動物たちがいます。狩猟や農耕の相棒として、富や権力の象徴として、そしてかけがえのない家族として、わたしたちに最も身近な動物であるペットのありようは、時代を映し、変化しつづけてきました。現代では、多種多様な動物が――彼らを模したロボットまでもが――多くの人々のもとに迎えられるようになりました。その関係もまた、一人ずつあるいは一匹ずつ異なるものにちがいありません。

 「petty(小さい)」に由来するという「pet」の語には「撫でる」「かわいがる」といった意味もあります。それは、ペットと過ごす人間の姿から生まれたものなのかもしれません。小さな存在を撫で、名前を呼び、その声やしぐさを慈しむことで、わたしたちは大きな安らぎを得ます。一方で、ペットの制を見守ることは、やがて訪れる死と否応なしに向き合うことでもあります。ペットを見つめ、ペットに見つめられることによって、わたしたちもまた、彼らと同じように、限りある時を生きる動物であることを思い出すのです。

 どんなに密接な関係を築いても、人間は動物と言葉を交わすことはできません。だからこそ詩歌人は、しなやかに動くペットの身体を仔細に観察し、その中にある心を豊かに想像し、言葉に表そうとしてきました。それは、いまを生きるわたしたち自身の姿を表すことでもあると言えるでしょう。

 詩歌人が表現するペットの存在または不在をめぐり、現在、そして未来の命のありようを考える契機とするべく、本展を開催いたします。

お問い合せ

日本現代詩歌文学館

〒024-8503 岩手県北上市本石町2-5-60
電話:0197-65-1728
mail:shiika@shiikabun.jp

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