木造釈迦三尊坐像 (県指定有形文化財)

  • 木造釈迦三尊坐像(もくぞうしゃかさんぞんざぞう)は、1954年(昭和29年)に県指定有形文化財に指定されました。
   
彫刻
1954年 4月 5日
3 体
北上市稲瀬町
如意輪寺(にょいりんじ)
像高: 中尊(ちゅうそん) 86.3cm。 文殊(もんじゅ) 44.5cm。 普賢(ふげん) 43.9cm。 三像とも木造、寄木造り(よせぎづくり)、宋風が加味された彫技あざやかなもので、中尊は説法印(せっぽういん)で九重座に坐し、光背(破損)は存している。 釈迦像は、絵画的な衣紋や、緊張した表情には、宋風の作風が見られる。 眼は、水晶の玉眼で、細やかな刃先の作風である。 江戸期の修理の跡が見られる。 脇侍(きょうじ/わきじ)*の文殊・普賢の両菩薩は破損し、手が加えられているが、台座の獅子座と白象座は時代の趣があって見事である。 鎌倉初期の作と推定され、三尊仏として貴重な遺品である。
  *脇侍 仏教彫刻(仏像)や仏教絵画において、中尊(中央に位置し、信仰の中心となるほとけ)の左右に控える菩薩や明王、天などをいう。 脇士・夾侍(きょうじ)、脇立(わきだち)ともいう。中尊の教化を補佐する役割をもつとされる。    

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