木造十一観音立像 (県指定有形文化財)

  • 木造十一観音立像(もくぞうじゅういちかんのんりゅうぞう)は、1977年(昭和52年)に県指定有形文化財に指定されました。
   
彫刻
1977年 4月 26日
2 体
北上市口内町金峯山44
万蔵寺 (ばんぞうじ)
【右】
像高 173.0cm。木造、カヤ材、一木造(いちぼくづくり)
両腕欠失、頭上周囲の十仏は失われ、差し込みの穴のみ残っている。
作者は不詳だが、地方作とみられる。
平安時代(およそ10世紀末頃と推定される)の制作である。

【左】
像高 180.0cm。木造、カヤ材、一木造(いちぼくづくり)
左腕欠失、頂仏及び十面菩薩は、差し込みでなく、一木のうちに刻まれたものであるが、面の彫りがなく、未完成品と思われる。
作者は不詳であるが地方作とみられ,平安時代(11世紀)の制作である。
両像とも、県内の地方作の古仏編年を知る上で貴重である。
   
≪十一面の特徴≫

前3面

菩薩面(ぼさつめん)

おだやかな顔。慈悲を表わします。

左3面

瞋怒面(しんぬめん)
忿怒面(ふんぬめん)

悪人を戒めます。

右3面

狗牙上出面(くげじょうしゅつめん)

優しい顔で、人々を励まします。

後1面

大笑面(だいしょうめん)

大笑いして、悪行を笑い飛ばします。

頂上

仏面

仏道に入った人に教えを説きます。

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