- 木造十一面観音菩薩立像(もくぞうじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう)は、1965年(昭和40年)に県指定有形文化財に指定されました。
彫刻 | |
1965年 3月 19日 | |
1 体 | |
北上市黒岩7-136 | |
白山神社(はくさんじんじゃ) |
像高 56.5cm。 木造、一木造(いちぼくづくり) 背刳(せぐり)があり、背板をはる。 旧白山寺本尊と伝えられ、左に錫杖(しゃくじょう)をもつ長谷観音である。 面相や衣紋の様子からみて、様式化された平安末期の作と考えられ、県下に見られる十一面観音像の小古像として珍しい。 天衣、足部は後世の補修によるものとみられる。 光背、台座も後補とおもわれるが、かなり古さを残していて貴重である。 |
≪十一面の特徴≫ | ||
前3面 | 菩薩面(ぼさつめん) | おだやかな顔。慈悲を表わします。 |
左3面 | 瞋怒面(しんぬめん) 忿怒面(ふんぬめん) | 悪人を戒めます。 |
右3面 | 狗牙上出面(くげじょうしゅつめん) | 優しい顔で、人々を励まします。 |
後1面 | 大笑面(だいしょうめん) | 大笑いして、悪行を笑い飛ばします。 |
頂上 | 仏面 | 仏道に入った人に教えを説きます。 |