下条和賀大乗神楽(したじょうわがだいじょうかぐら)

  • 岩手県北上市の江釣子地区を拠点としている下条和賀大神楽です。

昭和56年に、かつてあったと言われてきた神楽を地区公民館事業として再興することになり、

嘉永年間に村崎野の別当から小鳥崎に伝えられたという神楽です。

今は亡き小笠原与三郎と小笠原賢光の両氏から下舞と権現舞を伝承し、昭和57年に会員20名で保存会が設立され、

大乗神楽の伝承踊り組として「下条和賀大乗神楽」の名称のもと、活動を継承しています。

昭和63年山形県羽黒山神社奉納

平成5年三重県伊勢神宮神楽殿での奉納や地区の八幡神社及び白山神社に奉納

青少年健全育成活動として地域の小中学生を対象に芸能育成指導を行っています。

  


【演目の紹介】

権現舞(ごんげんまい)

権現舞は、神仏の法力と獅子の威力によって、人間社会のあらゆる災いを退散調伏させ、人々の安泰と安寧を祈祷する舞です。

また、大乗神楽では神楽催事の際に最初と最後に必ず舞われる舞曲で、神仏に供えられた五穀や御酒などの供物を賛辞し、

豊穣を予祝する舞でもあり、権現様の胎内くぐりや頭を噛んでもらうことによって、個人に降りかかる災難や病魔を退散させることが出来るとされています。