南部と伊達領藩内で発祥した民俗芸能は、北上市、東和町(花巻市)に集中的に伝承されている。
民俗芸能の種類は多彩であり、伝承数も北上市の場合149団体という県内第1位の宝庫である。
お盆の時期に先祖供養のために踊る芸能を「盆踊」と呼んでいます。岩手県内では各種の盆踊が伝承されていますが、ほとんどが南部領内であり、伊達領内では鹿踊や剣舞などの念仏関連の芸能が数多く、それが先祖供養の芸能として普及したためと考えられます。南部領内の盆踊は、盛岡市を中心に県央地方に伝承した「さんさ踊」と県北地方の「ナニャトヤラ」に代表されます。